大日本コンサルタント株式会社

 橋梁、道路、まち、国土防災等、多くの土木デザイン、設計を担当する建設コンサルタント。
 アーチ橋としては東日本最大の気仙沼大島大橋や、現在施工中の(仮称)気仙沼湾横断橋など、東北地方でも実績多数。
 SDGs達成に貢献することを企業憲章に掲げ、気候変動への取り組みとして再生エネルギー事業を推進する株式会社清流パワーエナジーの設立や名古屋市でまちづくり会社運営に参画しスマートシティ/コミュニティの展開を進めるなど、日本で一番信頼されるインフラサービス提供グループを目指している。

【事例紹介】

・(仮称)気仙沼湾横断橋

 2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた沿岸部各地域。これら沿岸部各地域を通る三陸沿岸道路は、「被災地復興に向けたリーディングプロジェクト」と位置づけられ、国土交通省が中心となり整備が行われています。大規模災害発生時の避難や支援活動のための道として防災面で大きな効果が期待されるとともに、産業・観光面からも復興を支えていく道として、地域から大きな期待が寄せられています。
 (仮称)気仙沼湾横断橋は、この三陸沿岸道路の一部となり気仙沼湾を渡る、海上斜張橋と陸上高架橋で構成されています。当社が設計を担当した海上斜張橋部は東北地方最大の橋となり、復興のシンボルとしての役割も担います。
 地震と津波という被害を受けた場所に架ける橋として、想定を超える外力に対しても甚大な被害を引き起こさないための損傷制御設計を行いました。
 長期間に渡る健全性を確保するため、耐久性能上弱点となる箇所を削減し、同時に、点検・補修のしやすさを考え、ケーブル一面吊り構造を始めとした各種構造の工夫をしています。
 そして、地域のシンボルとしてふさわしい橋であるよう、シンプルかつバランスの良い端正なデザインとしました。
 そこに暮らす人々の日常を支える橋となるように。そんな願いを込めています。


・錦二丁目エリアプラットフォーム

 2020年7月、名古屋市や中部電力など官民23者から成る「錦二丁目エリアプラットフォーム・N2/LAB」が発足しました。地区から新しい「くらし」や「しごと」をつくるため、企業の新しい技術やアイデアを積極的に実証・支援するための組織です。
 当社は、錦二丁目エリアマネジメント株式会社などとともに、運営事務局としてプラットフォーム設立および運営に携わっています。
 既成市街地から新たな技術やアイデアを積極的に実装する、未来のまちづくりの実現に貢献します。
(N2/LABのウェブサイトはこちら。https://n2-lab.jp/


・阿妻川の多自然川づくり

 川は時として暴れ、溢れ、人の暮らしを脅かす。そのため人は様々な手を加え、洪水被害を避けようとしてきました。
 しかし川とは単に水が流れているだけの場所ではなく、そこにある石や砂、周辺の緑とともに、美しい風景を構成し、またそこに住む様々な生物のすみかとなる、豊かな自然環境を備えた場所でもあります。
 「多自然川づくり」とは、川の治水機能向上だけを目的とするのではなく、そこに住む生物の生息環境を維持・創生し、また訪れた人にも優れた河川風景を感じてもらえる、総合的に価値の高い川づくりを行うものです。
 現地の地形、川の形態や流量、河床の土の構成などを読み取った上で、石などの自然素材を用いた構築物を適切に設置し、川があるべき姿として流れることができるように手助けをします。その川には地形に応じた蛇行ができ、生まれる瀬や淵は生き物たちが生きる場所となります。大水が流れたとしても、その後には川が持つ本来の力により、また元のように豊かな環境に戻ります。
 自然の力を借りながら、川らしい川にする。私たちはそんな川づくりを行っています。

施工中