株式会社東京建設コンサルタント

 東京建設コンサルタントは、1960年の創業以来、総合建設コンサルタントとしてさまざまな分野で実績を積み重ねてきました。そして、先端の技術者集団として、常に業界をリードしてきました。
 二十一世紀を迎え、ますます地球温暖化、人口問題、資源の涸渇が深刻化しています。人類が安全・安心で豊かな生活をするには、これらの問題を避けて通ることはできません。私たちは、このようなグローバルな視点で公共事業に取り組んでいます。
 わが国でも、さまざまな環境問題が顕在化するなか、地震・津波、豪雨、台風、火山噴火による災害に強い国土づくりが緊急的な課題となっています。
 当社は、これらの地球環境問題や防災に確実に対応するため、本社組織である地域環境事業本部、環境防災事業本部、環境モニタリング研究所を日々充実させています。また、春日部市に、環境と防災に関する様々な実験と研究・開発を行うための”かすかべ環境防災研究センター”を設立しました。
 近年、過去営々と整備されてきた大量の社会資本ストックの老朽化が顕在化し、社会問題化しています。当社は、既設構造物の長寿命化を図り、最適な維持管理計画を提案するため、ライフサイクル事業本部を拡充し、万全の体制としました。
 更に、公共事業を取り巻く環境がますます変化するなかで、事業化段階における住民参加と合意形成、発注者支援のためのCM、PM、民間資本導入支援のためのPFI/PPPなど、新たな事業執行マネジメントにも積極的に取り組んでおります。
 建設コンサルタントに求められる役割は確実に大きくなってきており、決してとどまることは許されません。
 東京建設コンサルタントは、先人たちが築き上げてきた歴史や風土を真摯に学び、そして知恵や技術を確実に受け継ぎ、常に時代の先端に立ち、培った高度な技術サービスを通じて、安全安心で、豊かで潤いのある社会資本整備に貢献してゆきます。

【事例紹介】

 東京建設コンサルタントは、「次代への構想~Design for Next Age」を事業方針に掲げ、東京建設コンサルタントは、先人たちが築き上げてきた歴史や風土を真摯に学び、そして知恵や技術を確実に受け継ぎ、常に時代の先端に立ち、培った高度な技術サービスを通じて、安全安心で、豊かで潤いのある社会資本整備に貢献してゆきます。

「2018年度グッドデザイン賞 ベスト100及びグッドフォーカス賞(復興デザイン)受賞

2018年度グッドデザイン賞において、当社が担当した「釜石市立唐丹小学校・釜石市立唐丹中学校・釜石市唐丹児童館」がベスト100及び特別賞(グッドフォーカス賞【復興デザイン】)を受賞しました。
 本計画は、旧中学校の敷地内に、被災した小学校、中学校、児童館を集約し、それぞれの連携を図り、防災拠点として強化することで、学校を主とした地域再生のシンボルとしたものです。
 仮設校舎による学校運営が続けられる中で、残る裏山をできる限りなだらかに造成し、一般的にはスケールの異なる土木設計と建築設計を繊細にコーディネイトすることで、急斜面を活かした新しい学校の魅力を紡ぎだしました。
 設計から施工監理まで、乾久美子建築設計事務所と当社とのJVで業務を遂行し、当社は造成等土木設計を担当しました。

【当社担当】
地域環境事業本部 流域文化部 前田 格/造成設計、造成施工監理
(2018年度グッドデザイン賞))

唐丹小学校・中学校・児童館全景

「白神の自然と人が出会う優しい新風景づくり」 —津軽ダム—

 津軽ダム建設事業に係る景観形成については、“白神の自然と人が出会う優しい新風景づくり”を基本理念として位置づけ、ダム堤体からダム湖周辺の各所に配置される関連施設に至るまで、一貫した検討体制・デザイン思想によるトータルデザインを実施しました。
 また、白神山地の玄関口として相応しい新たな風景の創出をめざし、長い供用を見据えた丁寧なデザインを心掛けました。

【当社担当】
地域環境事業本部 流域文化部 井上 大介/景観設計、意匠監理
地域環境事業本部 流域文化部 大和田 勝文/広場設計、意匠監理
(土木学会デザイン賞2018 最優秀賞「津軽ダム」のページ))

津軽ダム全景

「川の働きを活かした川づくり Space for River」  —伊賀川—

 平成20年8月末豪雨で甚大な被害を受けた伊賀川下流の河道改修にあたって、治水上問題ない範囲で”自然な川”に戻すという視点でトータルデザインを行いました。
 川自らの力で川らしさを持続的に再生することを目的に、低水路幅を当初計画の約2倍に広げ、改修前は単調だった低水路が川の力で瀬や淵が自然形成され、河川植生が回復しました。
 群れをなして泳ぐ魚の姿も見られるようになり、地域に住む人の憩いの場として利用される姿も見られるようになりました。

【当社担当】
中部支社 河川施設部 市川 義隆/実施設計
(土木学会デザイン賞2018 優秀賞「伊賀川」のページ)

伊賀川下流 河道改修全景